ワーク ライフ バランス等に関するアンケート調査
2020年10月12日
日本医科大学と日本獣医生命科学大学の研究者を対象としたワーク・ライフ・バランス等に関する調査を実施しました。調目的は、教員および研究者の職場環境の現状を把握・分析し、今後の支援策の策定に役立てることにあります。調査項目は、ワーク・ライフ・バランス、キャリア継続(離職)、留学、病児保育を含めた保育支援などからなる50項目です。結果の一部をご紹介します。大学別の結果は末尾からご覧いただけます。
病児保育ニーズの高さ
子供の病気のため仕事で困った経験があるのは76.8%と高い一方で、病児保育の利用経験者はわずか15.3%でした。子どもが病気になった場合は、自らが休暇を取り対応(52.4%)、祖父母など家族に預ける(43.6%)、などが多く、本学に病児保育制度ができれば利用したいと95%が回答しました。
キャリア継続を妨げる要因
「ワーク・ライフ・バランスの観点から離職を考えるなど、このままの働き方ではキャリアの継続が困難だと感じたことがある」のは全体の77.9%でしたが、女性では89.5%と割合が高く、その理由の第1位はライフイベント(結婚や出産など)の変化でした。一方男性においては、ライフイベントの変化を挙げたのは4.9%と最下位であり、男女差が明らかになりました。
留学支援のニーズ
海外留学経験者は、6割以上が配偶者や子供を帯同しており、留学先の選定は上司や前任者のすすめが最多 (51.6%)でしたが、32.6%が自分で留学先を見つけていたことが明らかになりました。留学経験者の99%が「留学が良い影響を及ぼしている」と回答しました。留学未経験者が留学をしない理由としては、子育て・介護(27.7%)が最多で、さらに対象を女性だけにすると、この割合は43.4%になりました。
本事業ではこの調査結果を、病児保育を含む育児支援制度や、ライフイベントに伴う働き方に柔軟な対応ができる職場作り、留学支援制度などの検討に活用し、研究者がキャリアを継続し活躍できる研究環境の整備を行います。(Newsletter 2号より)
調査概要
【回答方法】 無記名・WEB回答
【実施期間】 2019年12月16日(月)~2020年1月2日(木)
【対 象 者】 日本医科大学と日本獣医生命科学大学の教員および研究者
【有効回答数】 398件
詳細結果(学内専用)