【メンターインタビュー】One Health メンター制度
2021年10月13日
本事業の支援の一つにメンター制度があります。
- メンター担当の先生方は、研究者のしあわせなキャリアを応援する『しあキャリ応援隊』です。
- 研究者の皆さんにこの制度を身近に感じ、気軽に利用していただくため、『しあキャリ応援隊』の先生方にインタビューを行います。
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- 【メンターインタビュー Vol.3】
波間 隆則様
- アンファー株式会社
- 研究開発本部 シニアフェロー
- プロフィール
- 神奈川大学応用科学科卒業後、大手製薬メーカーに勤務。1999年アンファー株式会社入社。医師らとともに医学的なエビデンスに基づいた商品開発を手掛ける。2005年薬用シャンプー・スカルプDを開発。頭皮を洗うという新しいコンセプトで、薄毛男性の新たな市場を開拓。
- バックグラウンドを教えてください。
- 大学卒業後は製薬メーカーのMR(医薬情報担当者)を経験。大学病院や診療所における薬剤の流通について学びました。今から30年前の当時はMRというよりプロパーという趣の仕事内容で、医師の薬剤の選択が薬剤の特徴や有効性だけではなく医師と担当者の人間関係によってもチョイスされていることに衝撃を受けました。
- そこで、薬剤を販売する側ではなく、買う側の医療機関に行くことを考え始めました。私は病院専従者といって、5施設の地域中核病院の担当で、自社の持つ薬剤の対象となる診療科を毎日、足しげく通っていました。その1つの病院の形成外科・美容外科の部長がクリニックを開業するということで、そのクリニック開業のお手伝いをする形で会社を退社し、クリニックの立ち上げを一緒にしました。その後、様々な縁でアンファー株式会社に転職し、クリニックのコンサルティング業務を行いながら、男性薄毛のシャンプー「スカルプD」を開発しました。
- どのような研究をされていますか。
- 私たちの企業はグループで医療機関を保有していますので、様々なデータがあります。薄毛で来院される患者さんは月間2万にも及びます。近年データサイエンスが注目されていますが、後ろ向きコフォート研究や収集したデータや症例写真画像のAI解析などを行っています。
- また、日本医科大学形成外科教室に社会連携講座を設立し、毛髪とメカノバイオロジーの研究を共同研究しています。
- 日々の生活や趣味について教えてください。
- 私の家族は妻、長女(中学2年生)、長男(小学5年生)、次女(小学2年生)の5人です。部活や学習塾、習い事などで子供たちの送り迎えが頻繁の日々です。休日は食事・掃除などメインに担当しています笑。
- 趣味は車いじりで、カスタムパーツを買って、時間のある時にパーツを取り付けて見た目はスマートに、車内は心地よく、機能は便利に愛車をカスタムしています。
- メンター制度の利用についてメッセージをお願いします。
- 私の経験から、新しい研究テーマや斬新なアイデアは机の上には存在していません。また時間が限定された会議などで思いつくこともありません。自分とは異分野の方と話したり、会議の目的とは関係のない雑談から思いつくことが多いです。是非時間の許す限りで良いと思いますのでOne Health メンター制度を利用していただき、自分の専門領域以外の方たちや異分野の方たちと話してみることをお勧めします。無駄な時間だなと感じることもあるかと思います。しかしその無駄な時間を費やしたからこそ、その中に自分では思いつかなかった発見ができるチャンスがきっとあると思います。
- 更新日:2022年5月16日
- 「教授の先生との相談で敷居が高く感じたが、研究の話など雑談をしてくださり、リラックスすることができた。」
- 「一期一会の出会いの楽しさも醍醐味ではないか。」
- 「身近にダイバーシティ事業やしあわせキャリア支援センターを頼りにできることを感じた。」
こちらをご覧の皆様も是非お気軽にメンター制度をご利用ください。
【メンターインタビュー バックナンバー】
Vol.1 柿沼 美紀先生(日獣大 比較発達心理学) |